爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

各国との軋轢を減らすどころか呼び込む中国、その先はどうなるのか。

新型コロナウイルスの発生地とみられている中国ですが、何とか抑え込み経済回復へと動き出しているようです。

 

しかし、アメリカを始め各国との軋轢が拡大、中国はそれを抑えようとするどころか、ますます戦線を拡大し、多くの国と摩擦を増大させています。

 

アメリカとの問題は、中国だけに責任があるのではなく、アメリカの方により大きな原因がありそうですが、日本とは違ってアメリカ様のおっしゃる通りなどと言うことは決して言わず、対抗処置を拡大しています。

 

イギリスとは中国の意図とは言えないのでしょうが、香港をめぐり反政府活動を抑え込むという方向からイギリスとの関係悪化も辞さずということになってしまいました。

 

アメリカとの関係悪化の補償というわけではないでしょうが、日本は少なくとも敵対意識を減らしておいた方が良いにも関わらず、相変わらず尖閣諸島周辺での行動には抑制は見られません。

 

ITを始めとした電子通信でも世界で一歩先んじるほどの技術力を手にした中国ですが、その経済力はやはりアメリカをはじめとした世界各国への製造物輸出であろうと思います。

日本からも製造業移転は相次ぎましたが、やはりアメリカの製造工場の肩代わりという要素が中国の経済発展の多くを支えたのでしょう。

 

中国は貿易に頼らずとも一国だけで繁栄をして行けるのでしょうか。

どうもそうは見えないのですが。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/china/pdf/11904.pdf

これは日本総研が出している中国経済の関するレポートです。

経済回復は起こっているものの、輸出の回復はまだだそうです。

多数の富裕層、中間層の盛んな活動は評判になりましたが、彼らが貿易収入が減っても同様に活動できるのでしょうか。

 

感染症禍は収まっても、経済活動はまだ我慢して耐える状況が続くのかもしれません。

一般市民は耐えることに慣れていても、富裕層が我慢できるか。

当分は目が離せない(面白いとは言いません)状況が続くのでしょう。