爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「犯罪者」を量産するのは制度自体の不備

「持ち帰り」のつもりで食品を購入し、8%の消費税を払ったものの、気が変わって店内の「イートイン」コーナーで食べると、「イートイン脱税」になるそうです。

mainichi.jp

ごくわずかな金額とは言え、決められた通りの消費税を払わなかったということで、「イートイン脱税」はたしかに言葉として間違っていません。

 

先日の、有名芸人が不適切な申告をしたり納税申告が遅れたりした事件は、重加算税は払ったものの「脱税」とは言われていませんでした。

 

しかし、「脱税」というものは国というものの存立を危うくしかねない重罪です。

 

とはいえ、このような事態が続出するのは、国民の納税意識が低いためでしょうか。

 

これは明らかに制度の不備です。

 

いまさらながら、「なぜ外食は軽減税率にならないのか」というのが混乱の根本であることを言っておきます。

 

外食が「贅沢」だから?

自宅での手作りの食事が質素で、中食は手抜きとはいえ簡素?、外食は贅沢?

立ち食い蕎麦やファミレス、ファストフード店などでバタバタと腹を満たすだけの食事が多い人が贅沢をしているなどという感覚は全く無いでしょう。

 

そもそも、なぜ軽減税率から外食が外されたかという点について、納得できる理由を聞いた覚えがありません。

 

税務署が偉そうにしたいだけというのが理由だと言われればすぐに納得しますが。

 

酒類が外されたのも意味が不明です。

健康に悪いから?

それなら医薬品が外されたのはなぜでしょう。

そこで問題なのは、詐欺同然の効くか効かないかも分からない「健康食品」が軽減されていることですが。

 

とにかく、現状では名目的とは言え「犯罪者」を量産しているのはたしかです。

政治家の連中は、法に触れることに不感症になっているのかもしれませんが、我々庶民は法律を馬鹿正直に守ることが当然と思っています。

それを、ちょっとした勘違いであっても法を犯す行為をしてしまった時に非常に自己嫌悪感を感じる感覚というものは、政治家の人々には想像もできないでしょう。

 

一刻も早く、このような犯罪の温床である軽減税率などというバカな制度は廃止してもらいたい。

その前に、消費税自体を廃止し、富裕税や法人税増税で正当な税金体制に戻してもらいたいものです。