田中宇さんの「国際ニュース解説」は、通り一遍(通り一辺倒と書くと笑われます)の海外情勢紹介ではなく、裏読み・深読みで非常に面白いものです。
今回は、トランプにかけられている「ウクライナ疑惑」というものが、実はトランプの仕掛けたものであり、これでアメリカの軍産複合体に打撃を与え、そのエージェントとして大統領選を狙っていたバイデンを葬り去ろうというものだったということです。
トランプの疑惑というのは、バイデンの不正行為を暴くようにウクライナ大統領に働きかけたということで、それが本当であってもとても大統領弾劾ということには発展しづらく、かえってバイデンの不正行為の方が表に出てしまうと大統領候補としてのバイデンの可能性が無くなってしまうほどのものです。
民主党のペロシ下院議長も、最初はトランプ弾劾のチャンスと見て動き出したのですが、途中からその仕掛けに気づいたのか、動けなくなっているようです。
トランプがかえってペロシに「早くしろ」と煽っているとか。
それにしても、バイデン元副大統領の息子、ハンター・バイデンはウクライナで収賄容疑があるだけでなく、中国でも疑惑を持たれているとか。
息子がバカだと親が困るという、そういう状態なのでしょう。
バイデンが大統領選から撤退させられると、今の所民主党の最有力候補はエリザベス・ウォーレンですが、これで行ける見込みはなく、またヒラリー・クリントンを担ぎ出そうという動きも出てくるようです。
いずれにせよ、民主党が大統領選で勝てる可能性は下がり、トランプ再選が見えてくるのでしょう。
トランプも、一見愚かな言動行動をしているようですが、非常にしたたかで裏では緻密な戦略を考えているというのが、田中宇さんの観測です。
本当にそうなるのかどうか、世界が見つめる中でことは進んでいきます。