爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

安倍亡国政権を批判はしているが、それでも選挙で野党に入れる気にはなれない。

参議院選挙が公示されました。

私はこのブログで一貫して安倍政権を批判しています。

しかし、選挙で今の野党に投票する気にはなれません。

 

社会、経済、環境など、根本から見直さなければ人類文明の崩壊の危機が迫っているのに、それらの見直しを提言するところはなく、安倍政権の政策の小手先の手直し程度のことしか言いません。

 

私の考える政策の方向は以下のようなものです。

 

1.エネルギー依存体制を改め、真の持続可能社会を作り上げる。

 原子力発電について取り上げられることすらなくなりました。

しかし、エネルギー問題が現在の社会の最大の懸念であることはもちろんです。

化石燃料という天与の賜物に頼り今のエネルギー依存文明が作り上げられました。

その持続は不可能です。

今から始めてももう遅いかも知れませんが、エネルギーに依存する社会の形を改めなければ、常にエネルギーの供給を追い求めなければならないという状況に追い込まれます。

ただし、「エネルギー依存文明を改める」と言ってもそれは簡単ではありません。

エネルギー使用量を半分にするだけでも、社会は大きく揺さぶられます。

まして、10分の1,100分の1にしていくというのは、大変な社会変革を目指すことになります。

しかし、それは100年先、200年先までこの国を存続させようとするなら必要なことです。

 

2.グローバル経済という魔物から国を守る

 アメリカの覇権、中国やロシアの覇権といったことが言われていますが、実はそのような国家の覇権というものはすでにほとんど失われようとしています。

その代りに世界を牛耳っているのは、グローバル企業というものです。

とはいえ、これまでのように自動車メーカーや電機メーカーなどが世界戦略を動かすといったものは、すでにその範疇からはずれようとしています。

ここで言う、新たに世界を手に入れる企業とは、金融資本とIT企業です。

彼らは投資という方法で世界経済を支配し、巨額の利益を手にしたり、通信やAIというデータ産業を支配して人々の生活の隅々まで統制しようとしています。

多くの国の政府はそのようなグローバル企業の資金力に支配されようとしています。

この魔物の力から逃れるには、前述の「100分の1のエネルギー使用」社会を樹立すれば、可能だと思いますが、それまでの間に押しつぶされることになりそうです。

金融資本に対するには金融取引への課税で資金を取り上げることが対策でしょうが、各国で連携できなければ不可能です。

ほとんどの国家が金の力に屈しているのではそれは不可能でしょう。

 

 3.アメリカとの同盟関係を見直し独自の中立路線を貫く

 ここも、1のエネルギー使用削減を貫けば、相手の方から同盟は願い下げということになるでしょうから、あえて方策を考える必要はないのですが、順番が違ってまだ国としての影響力が強い間に同盟破棄ということになると、アメリカからの干渉がひどいことになるでしょう。

 

他にも多くの点で長期的ビジョンが不可欠のものが多いのですが、現行の野党は「生活を守る」などといったレベルの話しかせず、根本の政策をどうするのか、まったく不明です。

結局は、今の自公路線をさほど変える気もなく、予算の使い方を少し移動させる程度のことしか頭にないのでしょう。

ただし、このような野党の体たらくであるからといって、自公政権が将来を見通した政策を考えているなどということは全くありません。

彼らの頭にあるのは、自分の議員としての身分を守ることだけ、あとは官僚に丸投げし良きに計らえというだけです。

そのためには、安倍など執行部に逆らうことなど夢にも思わず、国会での投票機械に徹しています。

 

こういった状況で、若者たちの政治離れを防ぎ投票には行かせるなどと言っても仕方のないことです。

「投票すべき候補者がいない」という若者の声を、あたかも彼らの政治に対する無知とだけ評するのは、あまりにも現状を誤解したものです。

私もやはり「投票すべき候補者はいない」と考えています。

だったら、自分で立候補するしかない?

私の政策に賛同し投票してくれる有権者は、おそらく0.01%以下でしょう。