いろいろな雑学を並べてある、軽い読み物です。
一応、「順序」というものに絡めて説明されていますが、必ずしもそればかりでも無いようです。
通夜・告別式での拝礼の順序といったものから、結婚祝い、香典の額の順序、会議室・応接室の席順といったものなど、まあ知っておいた方が良いかなといったものが並んでいます。
しかし、そういったものは常識的なものであまり面白くもないので、最後の章の「役に立ちそうもない順序」のところを紹介しておきます。
ミイラを作る順序(古代エジプト方式)
脳みそを取り出す。
遺体の左腹部を切り内蔵を取り出す。内臓と体内にナトロンと呼ばれる液体をかけ、40日間おく。
体の空洞にリネンを詰め傷を縫い合わせる。
包帯を巻き、心臓の上にはスカラベを置く。黄金のマスクをかぶせる。
だそうです。
花魁と仲良くなる順序(たぶん江戸時代式)
茶屋を通すか直に郭に出かけて花魁を見立てる。
初回はまず結婚式のように盃を交わす。その後芸者を呼び遊ぶ。
2回めに通うことを「裏を返す」と言う。1回目と同じように芸者を呼んで遊ぶ。
3回目で「馴染み」になる。ご祝儀として「馴染み金」を払う。
専用のお膳と箸が用意され、それを用いて馴染みとなった祝の酒宴を行う。
それでようやく「床入り」となるが、野暮な客の場合はできない場合もあった。
これ以降は客は他の花魁と付き合うことはできなかった。
花魁はいいんかい。
まあ、どんなことでも知識が増えるのは良いことです。