爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「とっても甘いトマト」って大丈夫なの、あまりにも甘すぎる野菜横行

夕飯を済ませてから夕方の番組をぼんやりと見ていると、「栽培法にこだわったすごく甘いトマト」の紹介。

だいたい、いつもはこの番組を見終わってから風呂に入るのですが、気に入らないので途中で早めに風呂に入りました。

 

果物も甘い甘いの大合唱ですが、最近では野菜も甘いものがもてはやされています。

「ナシのように甘い◯◯」「メロンと同じ糖度の◯◯」といったものが全国あちこちで作られ、そういった産物の方が高値で取引されるようです。

 

適度な甘さで良いんじゃないのと思いますが、一度そちらの方向に進みだすとブレーキが効かなくなるのでしょうか。

 

全国の各種野菜の栽培農家では、少しでも甘さを増すために多くの努力をしているようです。

品種改良ももちろんですが、栽培方法の工夫も欠かすことはできないようです。

 

甘さを増すためには、ショ糖やブドウ糖などの甘みを感じる糖分を多く含むことが必要でしょうから、もともとデンプンなどの高分子の炭水化物を含むものが、分解して低分子のショ糖(二糖類)や還元糖のブドウ糖などの成分の比率を高めるということなんでしょう。

 

しかし、ここに一つ大問題があります。

全国、数百万人は居るかと言われる、糖尿病患者や予備軍にとって、糖分の多い野菜というものの影響はどうなのかということです。

 

この点については、厚労省などを始めとして官公庁はまだ危機感を持っていないようで、「血糖値の上昇を防ぐために野菜を摂れば繊維質の働きで上昇が抑えられる」などという記述ばかりが目に付きます。

一方で、糖尿病には甘いフルーツは有害と言う記述もあります。

野菜も実は甘いフルーツ並の糖分を含むとなれば、いくら繊維質を含んでも害の方が問題となるのでは。

 

私も今ではなんとか血糖上昇を抑えているものの、一時は糖尿病レベルまで上がったこともあり、食事制限で下げるのに苦労した経験があります。

そのような人にとって「甘い野菜」が本当に大丈夫なのかどうか、検証が必要かと思います。