まだまだ仕事をしている夢は見るようです。
「凍結乾燥アンプル」というのは、微生物(細菌とかカビとか)を保存するために凍結乾燥(インスタントコーヒーのような)するもので、さらに保存性を高めるために細いガラスアンプルに入れて真空にして溶封するものです。
やっていたのは研究所に居た頃ですから、もう20年以上も前の話ですが、さすがに細部まで詳しく覚えています。
夢の中ではどうやら会社に居るのではなく別のところです。
若い人がたくさん居ますから大学の研究室のようなイメージでしょうか。
昔とった杵柄?で微生物の凍結乾燥アンプル製造を頼まれてしまいます。
しかしこちらも数十年ぶりですから、記憶も薄れておりマニュアルを一々確認しながらの作業です。
菌株ナンバーはVから始まる4桁の番号。これをガラスアンプルの中ほどに油性マジックで書いていきます。
培養した細菌を支持液という保存性を高める液に懸濁するのですが、その液の配合割合を忘れてしまい、マニュアルの記述をその場になってまた確認し直しです。
牛乳を入れたっけ、卵はどうだったかなと、まるで料理のようです。
(本当はグルタミン酸ナトリウム溶液などを使います)
一気に冷やすために冷凍機で冷やしたアセトンなどの溶媒の中に入れてきれいに振りながら固めていくのですが、結構な職人技です。
夢の方はこの辺で終わってしまいました。
実際にはそうやって凍らせたものを真空ポンプにつなげたチューブにセットし、一晩真空引きを続けてからガスバーナーで溶かして封をするのですが、そこもきれいにできれば楽しいものでした。