テレビ出演も多い弁護士の大渕愛子さんが、特に男女関係のトラブルについて、結婚、離婚、ストーカー、DV、セクハラといった事例と対処法を書いています。
活字も大きく言葉も簡単なものを選んでいるようで、あまり活字慣れしていない人にも読んでもらいたいということでしょうか。
それにしても、各章の扉のページには愛子さんの写真が載せられているという、ちょっと本人にとってもおそらく相当恥ずかしい作りの本になっています。
まあ、内容は至極まっとうなようですが。
結婚問題のゴタゴタにはやはり若い男性の意識の変化というものが大きいようです。
私らのような老人世代では「男は妻を養うのが当然」といった感覚が普通だったと思いますが、相当変わってきているようで、それが結婚観の変化にもつながります。
問題は、多様化も進んできているということで、それが相手がどういった意識かということの誤解にもつながり、行き違いが生まれるようです。
ストーカーの問題もかなり多いようですが、弁護士として乗り出すと相手はまったく自覚が無いということもあるようです。
これも、どこまでが普通かという認識が違っているのでしょう。
一日に2-3通のメールを送り続けただけで相手からストーカー呼ばわりされてびっくりしたという人も居るようです。
セクハラ・パワハラ問題はひどいことになっているところもあるようですが、一方ではこの程度は大丈夫と思っていても受け取る側が過敏になりすぎてちょっとしたことでも問題化させることもあるようです。
なお、離婚問題については弁護士によってはすぐに証拠を揃えて離婚成立としてしまう人もいるようですが、大渕さんはできるだけコミュニケーションを復活させて話し合い重視ということを心がけているようです。
それで思い直して離婚は防げることもあるとか。
なかなか訴訟社会にはならない日本ですが、弁護士というもの少しは見直してみたほうが良いかもしれません。