爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

安保法制 自衛隊の海外派遣した場合の問題点

自衛隊の戦闘を伴う海外派遣が現実のものとなりそうな状況になる中で、毎日新聞に気になる記事が出ていました。

mainichi.jp戦場に赴くということは当然のことながら隊員の死亡、負傷といった自体も現実のものとなるでしょう。

しかし、どうも日本の自衛隊では隊員の負傷の応急処置というものの対策が極めて貧弱なもののようです。

 

記事中にあるように、アメリカ軍では通常でも12種類の処置用品を「各自が」携帯し、戦地においてはさらに8種の携行品を足してすぐに使用できるように訓練も重ねているそうです。

それに対し、自衛隊では通常は包帯と止血帯のみ、その使用訓練もほとんどされていないとか。

自衛隊の衛生官を経て現在はNPOで活躍されている記事中で取材を受けた方の経験では、自衛隊のこのような現況についてアメリカ軍人との懇談で紹介したら、そのような連中とは一緒の作戦はできないと言われたとか。

隣に負傷した兵士がいたらどの国の軍人であっても応急処置をするでしょうが、相手が何もできなければそれは邪魔なだけでしょう。

 

まあ、そのような体験が自衛隊発足以来まったく無かったからなのでしょうが、すでに派遣すると決めた以上はその対策も急がれるのが当然でしょう。

速やかな対応を期待します。

それとも、兵士の生命など軽視するというのは旧軍時代から変わらぬ日本の軍隊精神なのでしょうか。