爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品の機能性表示の変更

いろいろな報道がされていますが、食品での「機能性」の表示方法というものが4月1日より変更されています。
正確に要約することは難しいのですが、ポイントはこれまで「トクホ」でなければ表示することができなかった食品中の成分の「機能性」に関わる部分が「科学的な根拠」が確保できれば表示しても良いと言うことのようです。

詳しくはFCOOM.NETの記事をご覧ください。http://www.foocom.net/secretariat/foodlabeling/12446/

しかし、いろいろな人が危惧していますがこれまでも「ほのめかし」CMの氾濫でほとんど魑魅魍魎の世界となっているのに、これにお墨付きを与えるような施策をして混乱しないわけがないと思うのですが。

「科学的根拠」とはなんでしょう。科学論文が発表されていれば良いと言うことでしょうか。しかし、論文として出されていてもおかしなものはたくさんあります。論文とは玉も石もあり、さらに屑やゴミもあるのですが、その屑・ゴミ論文でも出ていれば良いのでしょうか。
それが玉なのか、屑なのか、もちろん専門家でも判断が難しいほどですから、一般の人々が判るはずもありません。

そもそも、このような表示方法変更はいわゆる「成長戦略」の一環です。健康に関する規定をなぜ「成長」(もちろん、”身体と心の健全な成長”などではなく”経済成長”ですが)などを持ち出さなければならないのでしょう。
国民の健康などはどうでもよくて、経済成長さえすればよいのでしょうか。