爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

機能性表示食品について、だいぶ出そろってきたところでFOOCOM.NET松永編集長がずばり

機能性表示食品の制度が動き出し3か月ということで、FOOCOM.NETで松永編集長がこれまでの状況をまとめて論評しています。http://www.foocom.net/column/editor/13075/
これまでに62種の食品が届けられていて、その情報は消費者庁のウェブサイトで見ることができますが、脂肪対策のものが多いようです。

松永さんによれば、一言で言ってあまりにも科学的根拠(エビデンス)の薄いものが多いということ。論文などを引用すればよいという制度なのですが、それも1編から数編の論文だけと言ったもので、とても研究者の多くが認められるというようなものではないようです。
しかし、それがこの制度です。どんなに薄い根拠であれ一応論文となっていればいいだろうというだけのものであり、それが消費者にも理解できれば問題はないのですが、日本の消費者では不可能でしょう。
この程度にもたどり着かないような「いわゆる」付きの健康食品にも手もなく騙されて毎月数千円という購入をしている人が数多くいます。そんな状態ではこれらの届け出をされたものの方がまだましと言えるのかも知れません。

機能性表示食品というものがアメリカのダイエタリーサプリメントと似たような状況になっているということです。
これが経済活性につながると思っている人もいるのでしょう。