爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

安倍首相「トリクルダウン期待せず」との驚愕発言

本日の新聞記事(毎日新聞経済面)によれば、昨日の国会論議で民主党議員の質問に答えて安倍首相は「トリクルダウンに期待する政策はしていない」と発言したそうです。
あまりのことに唖然とします。これまでの政策すべてがトリクルダウン(おこぼれ理論)そのものであるのは明らかであるにも関わらず、それがほとんど期待と異なる結果になっているための二枚舌になりました。

頭が悪いとはいえない(悪賢いと言うべきか)首相ですので、この辺で何とか言い逃れをしようと考えているのかもしれませんが、厚顔無恥としかいえない態度です。

「直接家計を支援する政策」をしていくのだそうです。企業に賃上げを促しているのがそのことのようですが、一方で年金の実質減額や、介護報酬の削減など社会保障関係ではどんどん減らし続けており「家計を苦しくする」一方です。
年金生活者や介護関係者などは眼中にないのでしょう。

社会保障関連の支出の話になるととたんに、「財政再建」の話を出してきます。富裕層課税や企業課税のところでは全く出てこずに景気回復のために減税という景気の良い話ばかりです。

政府がなんのためにやっているのか、本当に政府が顔を向けているのは誰なのか、考えてみれば分かるはずです。自分のための政策を行わない政党に投票している人がいかに多いことか。