爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ロシアの経済危機

ロシアはソ連崩壊後、製造業などの発展はほとんどなく天然ガスや石油の採掘のみで経済を支えている状況が続いていたと言うことですが、原油価格の低下で経済危機となりルーブル急落、金利を急激に高めたと言うことです。

ここに至ってようやくアメリカがシェールオイル開発に猛進している意味が分かりました。
シェールオイルは条件の良い油田のように掘りぬいたら自噴するといったものではなく、熱水や薬品注入で石油分を遊離させ取り出すという極めて高コストのものです。したがって原油価格が高騰すれば割が合うといった程度のものなのですが、たしかにこのところの原油高騰はシェールオイル生産の理由となったかもしれないと思ったものの何か釈然としないものを感じていました。

しかし、ロシアの経済基盤を揺るがすためと言うのであれば一挙に筋が通ります。敵対国の勢力を削ぐためならば何でもやる国だということです。
その戦略のおかげでその他の資源産出国も軒並み被害を被っています。そんなことはお構い無しなんでしょう。