爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「鉄道名所の事典」伊藤博康著

鉄道趣味のサイトの鉄道フォーラムを立ち上げている伊藤さんが日本全国の鉄道名所100箇所を選び、見開き2ページで解説しているというものです。
ちなみに私はそのうち26箇所に行った・通った・見たことがあります。

景色・ユニーク・施設・懐古・日本一の各視点から選ばれた100箇所ですが、まあ異説もあるでしょうが著者の独断ということで。

最初にある「日本三大車窓」というのは著者独断ではなく定説となっていますが、根室本線狩勝峠篠ノ井線姨捨肥薩線矢岳というのは間違いないところです。どれも山越えの峠というのは共通です。このうち私が実際に行ったことがあるのは矢岳越えだけですが、霧島の景色が良い時はすばらしい車窓です。

景色の点でも、ユニークさからも何点も入っているのがJR飯田線ですが、私は親の故郷がその沿線だったこともあり、子供の頃から何度も利用している懐かしい路線です。その当時は遅い電車だと思っていましたが、改めてみるとなかなか味のあるところです。南部の渓谷も良いのですが、北部の高原列車風のところも忘れがたいところです。天竜川に注ぎ込む支流の川を渡るのにぐるっと迂回して回りこむところが何箇所もあり、時間はかかります。

最南端の駅というのは従来は指宿枕崎線の西大山駅だったのですが、沖縄にモノレールが開通してからはそちらが最南端となってしまいました。しかし、いまだに西大山駅の方には「JR」最南端の駅という表示がされているそうです。

「富士山が一番きれいに見える」ところとして、新幹線の新富士三島間が挙げられていますが、同感です。あそこの富士山は車窓からとしてはやはりもっとも見栄えがすると思います。