爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「プルトニウムの未来」高木仁三郎著

原発地震時の事故について10年以上前に正確に予測された高木仁三郎さんの著書を初めて読みました。
プルトニウムの危険性について、これを書かれた時点の約50年後にプルトニウムによる発電設備、およびプルトニウムの宇宙への廃棄が現実化された社会をSF仕立てで表したものです。

放射性廃棄物の処理も完結することができず後世代へ丸投げしている状態ですが、プルトニウムはそれよりさらに大きな問題ですが、社会的にそれを認識されているとはとても言えないのはこの本発行時より20年近く経過し、しかも福島原発での事故が現実化した今となっても同様です。

この一つ間違え一国だけでなく世界全体が破滅する可能性もあるものをまともに取り扱いできず、考えることすら避けている状況はどうしようもなく無責任であると考えられます。