爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「エネルギーの未来」Eスピーゲル、Nマッカーサー著


世界有数のコンサルタント会社というブーズアンドカンパニーのメンバーによる世界のエネルギー状況と未来予測です。
したがって、現状での指導者側の認識とほぼ同一のものと考えられます。

そのためか、これはどうかという部分も多々あるようです。オイルピークと言われているが、まだ長期にわたり大丈夫といった認識は共通なのでしょうか。「長期」といった場合どの程度の期間かというところがにじみ出ます。おそらく100年先などは長期とも思っていないのでしょう。せいぜい30年くらいしか考えていないのではないでしょうか。

また、経済コンサルタントらしく、技術発展に対して非常に希望的であるのも特徴的です。
また、代替エネルギー開発についてもコストが合えば開発に取り掛かれるという誤った見通しにとらわれています。エネルギー収支ということを考えない人々らしい間違いかと思います。