爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ユークリッド原論を読み解く」吉田信夫著

著者は数学を専攻し、その後受験数学の指導をする傍ら数学専門誌に著述もしているということです。 ユークリッドは古代ギリシャの数学者で、一人で行ったのではなく学者集団で数学を研究していたようですが、「原論」という形でその業績を残しました。 現代…

有識者懇談会という欺瞞 戦後70年談話にも

戦後70年に当たり政府が発表する予定の談話については内外で多くの反応を引き起こしていますが、政府はその取りまとめに向けて「有識者懇談会」を立ち上げるということです。 そのメンバーも発表されていますが、メディアでもその人選の危うさについては問題…

「アベノミクスと日本資本主義 差し迫る”日本経済の崖”」友寄英隆著

これは非常に参考になる見方を示してくれた本でした。 著者の友寄さんは調べてみると「月刊経済」という本を編集していた方で、これは共産党に近い左翼系の雑誌だと言うことです。ネット上では「サヨク」というだけで色眼鏡で見るような人も多いようですが、…

原発再稼動に向けて 脱原発には社会の大変革が必要

いよいよ原発の再稼動に向けた動きが活発化してきます。福島原発の事故から4年になり、反原発の動きが弱まったことを見越したものでしょうか。しかし、勢いが弱まったとはいえまだまだ多数の再稼動反対の意見も出ているようです。 ところが、その主張は相変…

「珍祭・奇祭きてれつガイド 日本トンデモ祭」杉岡幸徳著

自称「奇祭評論家」という杉岡さんが日本各地の奇祭というものを見て回った中から選りすぐり?のものを紹介しているというものです。 あちこちに、性に関するもの、暴力的なもの、ひたすら変な祭といったものがあると言うことは感じていましたが、興味本位の…

行ったことのある都道府県 千葉県

東京・神奈川と30年近く住んでいたのですが、隣県の千葉にはそれほど行ったことはありません。数十回といったところでしょう。まあ、上空通過は何百回もしているのですが。 また現在子供が仕事に行っているので関係はあるのですが、どうも印象が少ないとこ…

「名画で読み解く”世界史”」祝田秀全著

著者は代々木ゼミナールの講師ということです。受験指導にも絵を使うというのは効果的なのでしょうか。 歴史上その時代に近いときに描かれた絵画もありますし、18世紀ごろから昔の出来事を絵画の題材として好んで描かれたということもあったようで、その絵…

行ったことのある都道府県 東京都

東京には「住んだ」「通った」ことがあります。 住んだのは小学生の頃、父が定年間際となり最後に東京勤務となって福岡から引っ越してきました。しかし、以前から定年後に家を建てるつもりで神奈川県に宅地を購入していたために、東京に引っ越すとすぐに建築…

「少子化対策が日本をダメにする」和田秀樹著

精神科医ですが、評論家などとしての活動の方が良く知られている著者が、8年前に少子化対策という論議が活発なことに反発して書かれた物が本書です。 いろいろな論点があるところですが、著者の主張を一言で言うと「劣った者をいくら増やしてもかえって悪く…

北陸新幹線開業間近

3月14日の北陸新幹線開業までわずかとなったということで、テレビでも連日のように北陸地方の紹介番組が流れています。3年前までわずかな間ですが金沢に居ましたので当地の喜びというものも想像できます。金沢を離れる時はまだあちこち工事中で、高架橋工事…

「齋藤孝のざっくり!日本史」齋藤孝著

教育学者の齋藤さんですが、日本史の大きな出来事について現代にまで強い影響を及ぼしていることを示し、あらためてその意味を考えさせるという主題でいくつかの歴史を解説しています。 受験用の歴史と言うものは確かにあまり面白くはありません。教科書や参…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1103 貿易赤字と貧困

今回の賀茂川さんの最新記事は「貿易赤字と貧困」です。 アベノミクスの売り物の一つの円安誘導は表面的な株高効果はもたらすものの実際は日本経済に深刻な痛手をもたらすと言うことは、このブログでも何度も強調してきました。賀茂川さんの主張もそれと同じ…

「ニッポンのサイズ」石川英輔著

江戸文化研究者として著名な著者ですが、この本では日本の伝統的な長さや重さなどの秤量の基準(度量衡)について書かれています。 現在ではメートル法の使用と言うものが法律でも厳しく定められており、それ以外の使用は不可となっていますが、元々はさまざ…

「環境保護運動はどこが間違っているのか?」槌田敦著

世の中がまだ環境保護というものを始めようとしていた頃、1992年の出版で、7月に第1刷が発行されその11月に第7刷が出されたものを購入しています。相当売れたものでしょう。なお、調べてみるとこの本はその後1999年に改訂新版発行、さらに2007年…

3月1日は高校の卒業式

この辺でも公立高校は3月1日が卒業式のようです。今を去ること42年前の私の高校卒業も3月1日でした。 しかし、ちょうどその日は大学の入学試験に当たっており、卒業式出席はできませんでした。 当時は3月3日が国立大学の中でも1期校と言われる学校…

「”現代デフレ”の経済学」斎藤精一郎著

経済学の本というものはあまり読まないのですが、それでも特におかしいと思った時などは買って読んだこともありました。 それらの本も捨てることも無く取ってありますのでまた再読すると言うこともあるのですが、時代が移り変わると社会の情勢も変わってしま…

行ったことのある都道府県 埼玉県

埼玉県も非常に縁の深い県で、「生まれた県」です。 今を去ること60年前になりますが、当時の浦和市で生まれました。国道17号線沿いの別所小学校のすぐそばということでした。 それから2年で父が転勤となったために当時の記憶は全くありません。 後から…

「向かい合う 日本と韓国・朝鮮の歴史 前近代編・上」歴史教育者協議会他編

日本と韓国の間の歴史というものは古代から深い関係を持っていたのは間違いないのですが、近いがために侵略や併合などの歴史もあったのも事実です。 しかし、正確な知識を持たないまま発言してしまうことがないとは言えないようです。 そのような状況を少し…