爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「図説フィレンツェ 花の都2000年の物語」中嶋浩郎著

イタリア美術史を専攻し、現在はフィレンツェ大学講師という中嶋さんの著作で、フィレンツェの歴史を写真と絵画などのヴィジュアル資料で解説したものです。ヴェネツィアの図説を以前に読みましたが、そのシリーズではありながらフィレンツェは古代の遺物も…

「お家相続 大名家の苦闘」大森映子著

歴史学者で日本近世史が専門の湘南国際女子短期大学教授の大森さんが豊富な資料研究の成果のうち特に大名家の相続について解き明かしたものです。大名の改易は江戸時代初期には頻発しましたが、その結果浪人が増加して社会不安が増したためその後は比較的少…

「議論のウソ」小笠原喜康著

教育学者で日本大学教授という小笠原さんがよく見かける議論での恣意的、無意識両方の欺瞞について書かれたものです。 統計を使ったウソの例としては少年非行についての件が取り上げられています。他の人の著書にもありますが、最近のほんの数年のみを取り扱…

「民主党政権失敗の検証」日本再建イニシアティブ著

日本再建イニシアティブとは元朝日新聞主筆という船橋洋一さんが中心となって集まったジャーナリストや研究者のグループです。 このメンバーが民主党政権が崩壊したあとにその色々な人々にヒアリングをしてまとめたものです。政権をとった民主党が打ち上げて…

「蝦夷の古代史」工藤雅樹著

岩手県生れで東北地方の考古学、歴史学の専門家の工藤先生が蝦夷(えみし。えぞ)について古代から平安時代までの解説をされているもので、一般にはあまり知られていない細かいところまで記されているようです。蝦夷は”えみし”とも”えぞ”とも読まれますが、…

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」藤田徳人著

医師ですが行動心理学も研究されている藤田さんの本ですが、てっきり教育論だと思いましたがそうではなかったようです。 とはいえ、市立図書館でも教育コーナーに置かれていましたので、そう思わせるようなのは確かです。現在は実際に戦闘が行われている地域…

自民党国会議員という怪

まやかしの経済政策で取った絶対多数を使った首相の政策ごり押しもその正体が誰からも分かるようになりました。 それ自体はいまさら驚くにも当たらないのですが、いつものことながらその政策に自民党の議員の誰も異を唱えず整然と賛成をしているのにはあきれ…

「迷宮レストラン」河合真理著

料理研究家の河合さんが、歴史上の人物にちなむ料理を実際に作ってみたというシリーズを単行本化したものです。歴史上といってもかなり広い時代範囲ですので、古代の人の場合はとくに正確に再現するのは難しいのでしょうが、そこまでこだわるわけではなくか…