爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

加計問題、偉そうな顔で「私の意向の入る余地は全く無い」などと言われてもね。

また安倍首相はお仲間ばかりの後援会で冒頭の言葉をお吐きになったようです。

 

そうではないという証言がボロボロ出ているのにね。

 

やはり口先だけの指示だったので証拠は全く残っていないと安心しての強気なんでしょうが。

 

証拠などなくても結果がすべてを語っています。

そうなると、「他に獣医学部をいくつ作ってもよい」などと言い出したとか。もう思考停止の錯乱状態と思いますが。

 

彼には「李下に冠を正さず」などという心得などはまったく無いようです。

本来であれば、古くからの親友であっても、いやそれだからこそその関わるところには、自分が最高権力者である間は近づかない、近づけないといった節度を守ってようやく世間の納得が得られるものです。

まったく公平な扱いをしても結果的にそうなればどう見られるか。その認識があればするべき行動があるはずです。

「李下に冠」どころか「泥田にスコップをもって入って荒らし回る」ようなことをしておいて、「余地はない」などと誰が信じるでしょう。

 

 

とはいえ、「信じる、いや信じたい」という連中がまだまだいそうです。

 

加計学園森友学園」で検索すると、評論家やブロガーで「手続き上はまったく問題がない」とか「違法性は全くないにも関わらずいつまでもこだわる野党が問題」といったことを書いたり言ったりしている人も多いようです。

 

「違法性がない」ことがこの問題を免罪する理由にはなりません。

せいぜい「現行法には不備がある」ということを証明しているに過ぎません。

そうでなくても、政治や官僚の世界には法的に不備が多いのは明らかです。

その極めて典型的な例が明るみに出されたものであり、「違法性がない」ことが一番の問題であるということです。

 

「確かに違法性はないから刑罰には問えない」かもしれませんが、そういった政治家が最高権力を今後も握り続けるのは問題だというのが自然な態度でしょう。

 

ここはすっぱりと政権を降りて、こういった問題が再発しないように後任者に法整備を委ねるというのが、最後に彼が「美しい姿」を見せることができるチャンスだと思いますが。