爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

雲仙普賢岳火砕流から22年

6月3日は雲仙普賢岳の噴火の際火砕流が起こり40人以上の人が巻き込まれて無くなった日から22年だそうです。
火山噴火の際は溶岩や火山灰というのは想像しやすいのかもしれませんが、その他のいろいろな現象がありどれも相当危険なものがあるようです。
火砕流もその一つですが、泥流発生というのもあるそうです。いずれも広範囲に一瞬に広まり避難以外の方策はありません。
しかし、あいかわらずあれが”大火砕流”と言う風に呼ばれていますが、実は本当に大きな火砕流と言うのはあれの数万倍から数十万倍もあるそうです。10年ばかり前に出版され、一部では話題になった石黒耀さんというお医者さんの書いた「死都日本」という小説があるのですが、その火山に関する記述内容は極めて正確で当時は関係学会でも話題になったと言うことですが、その冒頭に主人公の言葉の中に雲仙普賢岳火砕流は大きな災害だったがあれが”大火砕流”と呼ばれるので世間を誤解させた”というものがあります。
あれは火砕流の前ぶれの”火砕サージ”というものだそうで、火砕流本体はまだその後に続くのだそうですが、その本体にしても小規模と言う分類をされるものだそうです。
特に九州には阿蘇、霧島、姶良等これまでに何度も巨大な火砕流を作り出したカルデラ火山が連続して存在しており、数万年に一度はカルデラ噴火を起こしています。

地震と違い噴火はある程度は予測可能かと思います。もしカルデラ噴火が近づいていることが判ったとしたら、九州だけでなく西日本を捨てて身一つで逃げ出すことができるでしょうか。