毎年3人ずつの受賞者が出るノーベル化学賞、毎年受賞者の研究内容の紹介がされますが、おそらくほとんどの人はその意味も分からないことでしょう。
そこで、その受賞研究のどこがすごいのか、わかりやすく説明してみようということです。
化学賞は日本人も数多く受賞していますが、日本人が関係する研究を主に取り上げられています。
取り上げられている項目は、「ハーバー・ボッシュ法」「鈴木・宮浦カップリング」(根岸英一・鈴木章)、「タンパク質の質量をはかるMALDI」(田中耕一)、「フラーレン」「ポリアセチレン」(白川英樹)、「リチウムイオン電池」(吉野彰)、「光るタンパク質GFP」(下村脩)、「不斉合成法」(野依良治)
カッコ内はそれで受賞した日本人です。
もちろんこういった研究は世界でも最先端だったものであり、非常に高度な内容を含んでいますが、それでも図を多量に使用しできるだけ分かりやすく説明しようとしているのはよく分かります。
とはいえ、化学構造式などが多出するのは仕方ないことでしょう。
やはりある程度化学に慣れた人でなければ読みづらい本かもしれません。
化学を目指す高校生以上、理科系大学生や社会人技術者といった人が読者といったところでしょうか。