爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「健康食品を利用する前に確認してほしい3つのポイント」島根大学大野智教授の解説

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が示している、「健康食品の安全性・有効性情報」というサイトの中で、島根大学大野智教授が書かれている「健康食品を利用する前に確認してほしい3つのポイント」という解説が判り易くコンパクトにまとまっていたので引用させて頂きます。

 

 

「健康食品」の安全性・有効性情報

 

3つのポイントとは「健康被害」「経済被害」「機会損失」です。

 

健康食品で健康被害などとは悪い冗談のようですが、実際にかなりの発生例が見られます。

アレルギーが発生したり、飲んでいる医薬品との相互作用で悪影響が出たりということが起こりうるようです。

さらに、最近の健康食品の中には有効成分を濃縮して飲みやすくすると称してカプセル化したものがよく見られますが、こういった場合には過剰摂取の危険性もあり得ます。

 

さらに、食品と言いながらかなり高額であることから、「経済被害」も馬鹿にならないようです。

思ってもいない請求額でトラブルになったりすることもあり、また長期間の服用となるために支払が家計を圧迫するということが起きています。

 

健康食品の売り上げを増す目的で、標準医療(病院で受けられる医療)を非難したり貶めたりする販売方法もよく見られます。

抗がん剤は毒」とか「手術は体を切り刻む野蛮な治療」という言い方で恐怖を掻き立てるのですが、それにより健康食品に頼って標準医療を受けないという人が出ています。

これが「機会損失」ということで、それにより病院で治療すれば助かった命が失われることもあります。

 

特にこういった被害にあいやすいのが高齢者など健康に不安を感じている人たちですので、周囲が注意する必要があるのでしょう。