爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

少なくなってしまった「鯉のぼり」

足の状態が少し良くなったので、近所をぐるっと回る散歩に出かけました。

 

しかし、子供の日端午の節句が来週というのに、鯉のぼりを上げている家庭が全く見られません。(団地用の小さいのを玄関に飾っている家が一軒だけありました)

まあ、今日はちょっと街中(といっても田舎町)の方に出かけましたので、田んぼの広がる方面に行けば農家が多く少しはあるのかもしれませんが。

 

私がこちらに就職して赴任した40年ちょっと前には、あちこちに大きな鯉のぼりとその隣にのぼり旗(幟旗)を上げている家が見られたのですが、ぐっと少なくなってしまったようです。

 

これには色々な事情がありそうで、だいたいそのような大きなのぼりを上げるのは農家や自営業者が多かったのですが、そのどちらも経済状態が極めて悪化しているというのもあるのでしょう。

特に、こちらではかつてはイグサ農家が好景気で、金が溢れていたような時期もあったのですが、もう見る影もありません。

トマトやメロンのハウス栽培に転換したところも多いのですが、難しい経営になっています。

 

さらに、そもそも「子どもが少ない」

いくら売れ行きの良い農家などでも、小さな子供が居なければ鯉のぼりは上げません。

かなり景気の良い農家でもやっているのはジジババだけ、息子たちは都会に出てしまったというところが多いようで、遠く離れた孫のために実家に鯉のぼりを上げている家もありますが、やはり少ないでしょう。

 

それでも、何もなければ5月連休には孫を連れた子ども一家が帰省するということもあったのでしょうが、去年今年とそれもできなくなってしまいました。

何も音もしないようなゴールデンウィークになりそうです。