成績不振で苦しんでいた大相撲の横綱稀勢の里が引退を決めたそうです。
先場所も今場所も、進退をかけての出場と言われた中での連敗、本人の苦悩は強かったと思いますが、やはりどうしようもなかったのでしょう。
2017年初場所で優勝、19年ぶりの日本出身の横綱となり、次の場所も圧倒的な強さで優勝を争ったのですが、日馬富士との一番で負傷、怪我を押しての照ノ富士との優勝決定戦で勝ち二場所連続優勝を成し遂げました。
しかし、その後は怪我が治りきらず、さらに長く欠場したための試合勘の衰えで復活はなりませんでした。
相撲独特の身体の酷使から、怪我や病気が多いのはある程度は仕方ないのかもしれませんが、あまりにも多すぎると感じます。
二場所目の優勝を争った照ノ富士も膝の怪我や病気で大関を陥落、その後は番付を落とし続けているようです。
怪我をさせないような改革ということが言われていますが、ほとんど効果もないようです。
無理な体重増加や、基礎トレーニングの不足なども挙げられるでしょうが、以前にも触れたように、土俵の構造、特に土俵の高さが不必要なほどに高いことも問題でしょう。
あそこから落下して身体を傷つけるという事例も少なくないように感じます。
暴力事件なども問題ですが、期待の力士が怪我をして番付降下や引退など、がっかりさせられることが多いようです。
安心して見られるような対策を望みます。