自動車社会からの脱却こそが課題と主張してはいますが、それでも我が家にも自家用車が1台あるために、以前からJAF(日本自動車連盟)には会員として加盟しています。
これは、出先などでの急な故障の場合にはどうしてもJAFのロードサービスが重宝なためで、これまでも1回だけですが電気系統の故障で動かなくなって助けてもらったこともあります。
そんなわけで、別に特にJAFに恨みがあるというほどのことはないのですが、毎月送られてくる会員機関紙の「JAFMATE」の記事が傑作だったので取り上げてみます。
今月の6月号のメインテーマが「地球のこと、考えてみない?」と題し、「みんなのエコ川柳」の結果発表だそうです。
「地球のこと、考えた」ら「自動車なんて止めましょう」に決まってるでしょうとは思いますが、一応選考作品が掲載されていました。
まあ、投稿者に恨みもありませんが、一応引用しておきますが
「再利用 出来た自分に 丸をつけ」とか「スマホより 私を見てと 泣く地球」など、予想通りの他愛ない作品が並んでいます。
自動車社会にどっぷりと浸かりこんだ人々に「エコ」(エコノミーではありません。)といっても「エコカー」とか「省エネ」「リサイクル」といったものしか思い浮かばないんでしょう。
さて、もう一点気になる記事は、相も変わらず「自動車税金の高いことに対する批判」です。
今回は、車関係の税金で「当分の間増額税率」とされているものの批判です。
ガソリン税は本来は1Lあたり28.7円なのですが、「当分の間増額」として53.8円とされているので、早く暫定税率は廃止すべきと言うのが主張です。
しかし、自動車社会全体を支えている金が、自動車使用者だけの負担であるわけもないということには目をつぶっています。
これは自動車社会を作り出した時点から変わらず続いている構造であり、自動車使用者が払っている税金以上のものが名を変え形を変えて使われています。
高速道路などの建設費は使用料金や自動車税から当てられているかもしれませんが、その他すべての道路建設、補修等まで負担しているわけではありません。
さらに、自動車交通の管理費用としての警察の維持費、交通信号などの整備費等々、一般予算から向けられている費用は多額に上ります。
まあ、書かれていることに八つ当たりはしましたが、何かあったらJAFさん出張修理よろしく。