爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

防衛費財源はやはり増税ではなく「歳出改革」、どうせ国債頼り

数日前に政権は防衛費(だからもう軍事費と言え)の財源として増税をするということを言い出し、岸田にも最低限の良識はあったのかと書きました。

しかし、やはり自民党議員たちの増税をしたら選挙が戦えないという突き上げでその方針は変えざるを得なくなったようです。

www.sankei.com

何が「当面先送り」やら。

もう増税は当分行わないということなんでしょう。

 

しかし軍事費増額分は「5年で43兆」とか。

年9兆近くを新たに増額するということはどういうことか。

一般会計予算は下図の通り110兆余りですが、そのうち国債償還にあてる国債費が24兆となっています。

 

それを引いた85兆ほどが正味国家予算ですが、そこから9兆円をどうやってひねり出すのか。

公共事業費や医療費、社会保障費、地方交付税交付金を1兆、2兆と削っていけるのか。

そんなことができるはずもありません。

どうせさらに国債発行を積み増し、それを軍事費に充てるしかないでしょう。

 

何度も書いているように、国債発行は返せる当てがない限りやるべきではないのは当然ですが、軍事費を「返す」とはどういうことか。

もはや戦争に突き進み、それで国を滅ぼして借金も無かったことにする道しか見えません。

 

軍事費ばかりに金を注ぎ込みもう国もガタガタになっている好例が北朝鮮に見られます。

あの国民はもう何をされても歯向かうどころか愚痴も言えない状態ですが、日本国民はどうでしょうか。

まあ似たようなものかもしれません。