爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「グレーな本」高城剛著

高城さんという方は全然存じ上げなかったのですが、世界で活躍されるクリエーターということです。

この本は、高城さんが毎週発行されているメールマガジンの中で、読者の質問に答えるというコーナーを再構成したものということです。

これを最初は「白本」と「黒本」という形で電子出版したのですが、それが電子書籍ランキングで上位となったために紙で出版したいということになって、合わせて「グレーな本」ということです。

 

内容は非常に刺激的なものであり、特に現在の日本社会、その中でテレビや出版などのマスコミ業界に対する非常に激しい攻撃を含んでいます。

そのために、最初は出版は無理と言われていたのだそうですが、いくつかをカットすることで出したのだとか。

 

著者はノマドという生き方をしているのだそうです。ノマドとは訳せば遊牧民ということのようですが、世界各国を転々としながら稼いでいくということなのでしょう。

著者に対して質問を出している人たちもそういう生き方に憧れを持っている人が多いようです。

 

「日本式システム」というものを著者は忌み嫌い激しく批判していますが、そのイデオロギーを支えているのが日本のテレビであるということです。

上下関係というものが強い日本社会のしきたりを絶対化し見ている人たちに植え付けようというのがテレビの役割であり、そのマインドコントロールが日本式システムに従う人を作り出しているのだそうです。

テレビは1%の人が99%の人を騙すためにある装置です。

 

ネットでチェックすべきサイトはアメリカCIAのザ・ワールド・ファクトブックというところだそうです。特にアフリカや中南米に行く際には役に立つそうです。

これはありそうな話です。

 

グレーな本

グレーな本

 

どうも毒気が非常に強い本で、私のような小心者には耐えられないように思えました。