爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ご飯のおかず」と「酒の肴」

時々見に行く新聞社のネットサイトで、女性がよく書き込む掲示板があるのですが、(読売新聞発言小町)そこに興味深い話題がありました。

 

それは、「コロッケはご飯のおかずじゃないの」というものでした。

 

書き込んだのは若い奥さんのようですが、手作りのコロッケにソースをかけてご飯を食べるのが大好きということです。

しかし、それに対してご主人の母親が「コロッケなんてご飯のおかずにならない、酒のつまみだ」と言ったとか。それにショックを受けたその方は、そこで皆さんのご意見を聞きたいということでした。

 

まあ、「ご飯のおかず」と「酒のつまみ」にすべての料理が二分されるわけでもないと思いますが、この区分けというのは各家庭の食習慣によるものでしょう。

 

それも、「生まれ育った生家の食習慣」によるのではないかと思います。

 

そもそも、酒を全く飲まない家庭というのもあります。こういう家庭では作られる料理はすべてが「ご飯のおかず」であるはずです。

 

実は私の生家もこれに近いものでした。

父は酒はよく飲んでいたのですが、平日はほとんど会社の接待で外で飲むため、家ではほとんど飲みませんでした。

もちろん、定年退職後家にいるようになったら家庭で何かをつまみに飲むようになりましたが、それは私が就職して家を離れた後ですので、どういったものを食べたのかもよく知りません。

それ以前、学校時代に生家に居た頃はどんな料理も必ず「ご飯のおかず」でした。

そのため、逆に結婚後は「何でも酒の肴にもご飯のおかずにもなる」という感覚です。

 

一方、私の家内の実家では、父親が必ず毎晩の晩酌を欠かさなかったようです。それもほとんどが刺し身で晩酌というもので、そのためか家内は結婚30年以上たった今でも「刺し身でご飯は食べられない」と言っています。

「刺し身は酒の肴」という観念が頭の中に強く刷り込まれてしまっているようです。

また、「米の入っている料理では酒は飲めない」という感覚も強いらしく、私などは炊き込みご飯やパエリアなどでは十分にお酒を楽しむことができますが、これが苦手のようです。

 

食習慣というものは、一つ間違えれば生活習慣病の原因ともなるものですから、気をつけなければいけないのですが、そこまで行かなくても様々な問題を引き起こすようです。

 

なお、「ご飯のおかず」にも「酒のつまみ」にもしにくいというものがありまして、私の場合”ホワイトシチュー”がそれです。これはパンと一緒に食べるしか無く、ご飯にも合わず酒にも合わないという感覚です。これはちょっと別問題。