爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ドライブ上達読本」小沢コージ著

この本は、若い頃に運転免許は取ったもののその後はさっぱりドライブすることもなく、ペーパードライバーとなってしまった、特に都会周辺の奥様方を対象として書かれています。

 

したがって、私の住む九州のど田舎で毎日運転するしか無い状況で何十年も運転していても何故か上手くならないドライバー連中を対象としてものではないのですが、まあそういった人々は「自分が運転が下手」とは夢にも思っていないでしょうから、こういった本は手にしようともしないでしょう。

 

確かに、運転免許は取ったものの実際に運転する機会もなく過ごしてしまえば、急に車に乗せられても怖くて走れないでしょう。しかもそれが都会の真ん中の混雑した道路では増々「無理」という感覚が強いと思われます。

それを解消するのは難しいでしょうが、この本を読めば少しは乗り越えられるかもしれません。

 

本書の構成は、まず車に乗る心構え、最低限人にはぶつけないことだそうです。

ただし、慣れても過信はしないこと。

 

そして、運転テクニックの基本 

難しいのは車両感覚でしょうが、そもそも4-5mもある車の前後などは簡単には感覚が取れないのが当たり前なので、少々ぶつけても構わない車で狭い道で練習するしかないとか。

 

さらに様々なシチュエーションですが、右左折、狭い道、坂道山道、夜間や雨雪と怖そうなところが解説されています。

 

最後はいろいろなピンチの状況でどうするか。

カーナビを付けていても道に迷うことはありそうです。そういった時は車を降りて歩いて周りを見回すのも手だとか。

 

著者が危惧しているのは、ATだけにとどまらずカーナビや自動化標準装備、さらに自動運転システムなど、運転が便利になる装備が発達してきていますが、その結果とんでもないことになっているということです。

それは、「運転に集中すべきところで余計なことをするようになった」ということです。

いくら自動ブレーキがかかろうが、これでは危険ですね。

 

雪が降ったときの対応は「雪が降ったら運転しない」だそうです。

まあ、雪国の人はそうはいかないでしょうが、首都圏など普段雪が降らず、また仕事上などで運転必須の人は仕方ないですが、たしかに不慣れな人は車で出ない方が間違いないですね。

 

私も金沢で3シーズン運転しましたが、慣れてくるとかえって危険なようで、ぶつかりはしなかったもののスタッドレスでも滑るということを体験しました。

チェーンを巻いてもスピンしたこともあり、出なくて済むなら出ない方が良しです。

 

運転しないで済むならその方が良いのでしょうが、やはりできるに越したことはないでしょう。

 

車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本

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