今回の賀茂川さんのブログでは日米の刑務所事情について語っています。
まあ、題名の「刑務所ビジネス」という点ではアメリカの事情でしょう。
アフリカに行っては大盤振る舞いで大歓迎を受けていい気になっている安倍首相ですが、日本国内では低所得者であっても負担増ということで、特に高齢者の暮らしは厳しくなる一方です。
そのせいか、日本の刑務所では高齢者の受刑者が増加しているようで、万引きの再犯で受刑する人の35%以上が65歳以上とか。
国民年金の年78万円では暮らしていけるはずもなく、衣食住完備で医療もやってくれる刑務所というのは絶好の環境のようです。
一方、アメリカの事情は聞くだけでおぞましくなるようなものです。
アメリカでは現在刑務所に収監されている人が230万人に上るそうです。
1972年にはわずか30万人、1990年にも100万人程度だったのが急増したのですが、ここに「刑務所ビジネス」というものが関わってきます。
受刑者を働かせるのにその給与は時給25円で済むそうです。それを狙って製造業が刑務所での製造を行なってコスト削減につなげているとか。
アメリカで囚人を働かせるというのは、奴隷制度廃止の直後から行われており、そのために黒人などを微罪で捕まえて刑務所で働かせるということも行われていたようです。
結局、形を変えた奴隷制だったのですが、それが現在でも大々的に行われている事になります。
どちらもひどい話ですが、経済的な貧困が社会の底辺に広がっているとともに、精神的な貧困が政権や上層階級に蔓延していると言えそうです。