爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1162 最低賃金値上げが招くこと

賀茂川さんのブログでは、アメリカカリフォルニア州で施行された最低賃金引き上げの

引き上げの影響について論じています。

kamogawakosuke.info

カリフォルニアでこういった賃金で働いている労働者は農業での非熟練労働者が多いそうですが、彼らの賃金コストが上昇すれば経営者は農業ロボット導入に向かうのではないかという観測です。

また、同様に最低賃金付近で働いているファストフード店の店員の賃金も上がればここでもロボット化が進むのではないかと考えています。

 

ハンバーガーチェーン店でも、すでに製造装置ばかりでなく精算でのレジ係も不要になる情勢で、ほとんど店員のいない店になっていくかもしれません。

 

このように、「賃金引き上げが招くこと」は失業者の増加につながるということです。

そして、それが実は消費の減少にもつながり、経済の停滞につながっていくだろうという見解です。

 

日本では失業率の増加があまり問題にならないようですが、それは極めて低い賃金が許されているからでしょう。働きながらも貧困という人が増加しているようです。

アメリカは失業率の数値で社会全体が動くように見えます。これでさらに失業率が増加すれば社会の不安も増すんでしょうね。