FOOCOM.NETの専門家コラムで注目している児林さんの最新記事です。
「減塩で高血圧予防」も疫学が生きている:疫学調査の裏側お見せします1 | FOOCOM.NET
前の記事では「女性3世代研究」という調査から得られた知識で、タンパク質を多めに摂るのが虚弱を防ぐためになるという結果を導いたという話を紹介されていますが、今回の記事の表題にもあるように、「減塩で高血圧予防」という現在では広く基礎的知識として行き渡っている(かな?怪しいかも)知識も栄養疫学的な調査を広く行なった結果として得られたということが解説されています。
「塩分過剰摂取で高血圧」という事実も実は人体実験で得られたわけではありません。
こういったことを知るためにも非常に多くの人々の食生活と健康状態を調査し、その関係を推定し確かめていくという疫学的手法が必要になるわけです。
そのような疫学調査というものの実際を紹介されていますが、とにかく多数の人々から聞き取り調査をしなければならないので、とても少人数でできるような仕事ではないわけです。
何人もの研究者がグループを作り、一つのプロジェクトとして動かしていくわけですから、その企画というものもしっかりと計画しなければスムーズには動かないようです。
組織をきちんと決め、さらに調査方法も確立してようやく実施に向かうわけです。
なお、記事中で児林さんの指導教官が佐々木敏さんであるということが書かれていました。
佐々木さんの著書「栄養データはこう読む」は昨年読んで非常に感銘を受けた本です。
sohujojo.hatenablog.comこの本の著者が指導されているのが児林さんということで、さらに今後の記事への期待が膨らみました。
次に疫学調査プロジェクトの進み方についてさらに続けて書かれるようです。