爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

靖国神社参拝閣僚へのたまらない不快感

また終戦の日に合わせた靖国神社参拝を内閣閣僚と議員団が行いました。さすがに首相は参拝には行かなかったものの盟友に玉ぐし料を託し気持ちは参拝したと同様のようです。
いつものお決まりながら、報道陣が参拝閣僚に尋ねると国のために殉じた人を追悼するのは当然という、ほぼ誰も一緒の言葉で述べるばかりです。(たぶん同じように答えるようにしているんでしょう)

良く知られているように(?ほんとかな)靖国神社は明治以降に戦死した兵士のみを祭神として祀っています。したがって、戦没者として亡くなった方々でも空襲や沖縄戦などで亡くなった市民、また中国や朝鮮に開拓団として赴き引き上げの際に亡くなった人々、また戦時中の状況悪化で亡くなった方など一切祀られていません。
国立の慰霊施設として千鳥ヶ淵もありますが、これも宗教性はないものの祀られているのは無名戦士だけと言うことで、兵士以外の戦没者を慰霊する場所ではないようです。

国のために命を落としたのは兵士ばかりではないはずです。そこまで真剣に追悼する気があるのなら、この事情を解決すべきであるのに、そういった動きも全くなく徒党を組んで靖国神社に行くのはなぜでしょう。
これまでの戦死者のためではなく、「今後の戦死者」をなだめるためだけに行っているように見えます。