爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「天災と復興の日本史」外川淳著

歴史読本」編集部を経て歴史アナリストとして独立したという外川さんが日本の歴史時代の記録に残った天災について記したものです。

日本史上初めて文書に記録されたのは416年の地震だそうです。しかし、その詳細はほとんど分からず、ただ「地震」とあるのみだそうです。

江戸時代からあとでは地震や火山等、天災の記録も詳細になりまたそれに対する復興の記録も分かるようになってきました。
しかし、江戸時代では復興は指導者の資質に大きく左右され、たまたま優れた指導者が居たときは良かったものの、凡庸な指導者の場合は天災の苦しみのうえにさらに苦しみが重なるということも多かったようです。

日本列島というのはつくづく天災の続くところだと改めて感心します。せめて少しでも災害を減じる減災のために何ができるか、真剣に対策すべきでしょう。