爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「これが九州方言の底力」九州方言研究会編

九州方言研究会というのは九州各地の大学の研究者が集まってまとめたもので、よくあるような興味本位の珍しい方言を羅列したというものではなく、かなり基礎的なものや語源解析まで含み、また九州各地の同じ語意の言葉の比較など、相当詳しい内容のものです。
九州出身ではないためまだ分からない言葉はかなりあるものの、熊本弁については相当耳には慣れてきました。しかし、この本を見ているとまだまだ知らないことが多いことが分かります。

家内は九州出身ですが、それでも知らない言葉があるようで、この本の中でも熊本で「おろ痛とうなりました」というのは(痛みがひどくなった)のか(痛くなくなってきた)のかは知りませんでした。本人に言わせれば熊本市内とは違うんだということです。

また、アクセントの有無というのは九州内でも差があり、東部と北中部、鹿児島とは全く違うのですが、鹿児島と琉球は語彙では全く違うものが多いのですが、アクセントだけに限ってみれば共通のものがあるとのことで、それには気がつきませんでした。しかもそれは中国語、韓国語とも共通の点があるようで、びっくりしました。