爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

安倍首相、石炭火力発電推進を理由に国連演説を断られる。頑張れアベ

その施策から行動まで、ほとんどすべてを否定すべき安倍首相ですが、「石炭火力発電推進を理由に国連演説を断られた」というニュースでは、アベを応援し国連を批判すべきでしょう。

jp.reuters.com9月に国連で開かれた「気候行動サミット」では日本政府は安倍首相の演説実施を要望したものの、国連から拒絶されたのですが、その理由がどうやら日本が石炭火力発電を推進していることだというのです。

 

石炭火力発電が非難されているのは、石炭が炭素含有量が多く石油・天然ガスと比べても多くの二酸化炭素を発生させるからという理由に過ぎません。

 

しかし、地球上での残存量を見れば石炭には石油と比べてもはるかに大きな量を残しており、さらに存在場所も世界各地に広く及んでおり、石油よりは安全であると言えるでしょう。

 

さらに、石油には化学工業の原料として使えるという大きな性質があります。

石炭は燃やして熱源とするのが最良の使用法です。

発電所の燃料とするには、石炭が最も適していると言えます。

 

石炭発電所を、間違った理由で忌避して石油を無駄遣いする方が人類の近未来の困難を増強することになるでしょう。

 

二酸化炭素温暖化説の有害性の最たるものがここにあります。

石油をあまり燃やさないというのは間違ってはいないのですが、その代わりに石炭を使おうというのを妨害するのは最悪です。

熊本地震最大の被災地、益城町の区画整理事業

ローカルニュースではしばしば取り上げられているのですが、なかなか全国には伝わっていない話でしょうから、少し取り上げてみます。

 

熊本県益城町は、熊本市の南東部に接する町ですが、なんといっても熊本地震震度7が2回起きたという、これまで知られている地震の歴史上でも驚くほどの被害を受けました。

町内の多くの建物が被害を受けたのですが、それを機に、と言っては差し障りもあるかもしれませんが、大規模な区画整理事業を企てました。

www.decn.co.jp

というのも、熊本市周辺では他の方向、特に北東側は開発が進み、町の比重がそちら側に移動するほどの情勢となっていますが、南東側の益城町方面は中心部を貫く道路も狭く緊急車両の移動もしづらいといったところでした。

そのため、中心道路を片側2車線化しそれに付随して他の地域も区画整理を進めると言った方針を立てたわけです。

dan.or.jpところが、あまりにも計画が大きすぎたためか、時間がかかりすぎ住民の復興を妨害するかのような状況となりました。

 

道路の拡幅を目指すということは、道路に面した地権者の土地を大幅に買い上げることになり、その人たちの移転も必要となります。

そのため、反対者も増えることになりました。

まだまだ、土地収用の話し合いすらできないとこともあるようです。

 

区画整理というものの難しさはどこでもあるでしょうが、それを地震を機に一気に進めるということもやはり弊害を生むということでしょう。

 

「ロープウェイ探訪」松本晋一著

あちこちの観光地にありそうな「ロープウェイ」

それに乗って山の上に到着すると一気に見晴らしが良くなり、絶景が目の前に広がります。

その観光地を訪れる客にとってはメインイベントとも言えるような体験です。

 

この本は、「ロープウェイ愛好家」と称する、子供の頃からロープウェイ大好きという松本さんが、日本各地のロープウェイを紹介します。

 

ロープウェイはかなり以前から各地に建設され、その観光地の目玉として活躍してきました。

そのためか、設備や搬器(ゴンドラ)もかつてのまま、古い雰囲気を感じさせながら動いているものもあります。

本書のパート1も、「昭和を感じるロープウェイ」と題し、そういった各地に残るものを紹介していきます。

冒頭に紹介されているのは、宝登山ロープウェイ、埼玉県秩父にあるものですが、昭和36年の開業以来変わらない搬器を使っているとか。

また駅などの設備も最初から変わっていないそうで、以前のロープウェイにはよく見られた「コンクリート製の階段状のホーム」もしっかりと実用されています。

 

パート2では、それ以外に全国各地のロープウェイをできる限り紹介してしまうというもので、写真1枚半ページだけのものもありますが、よく特徴を捉えた写真で記憶が呼び起こされます

 

さらにロープウェイ資料室として最後のコーナーが設けられ、チケットや絵葉書、パンフレットなど多くの資料が集められています。

 

私自身、どのロープウェイに乗ったか既に記憶の彼方に忘れかけているものもあります。

子供の頃に親に連れられて乗ったものは定かではありません。

 

しかし、おそらく乗っただろうというのは、次の各地のものです。

火の山ロープウェイ(下関)、箱根ロープウェイ、箱根駒ケ岳ロープウェイ、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ、伊豆の国パノラマパークロープウェイ、新穂高ロープウェイ金華山ロープウェイ(岐阜)、神戸布引ロープウェイ阿蘇山ロープウェイ

 

他にもあるかもしれません。

観光地のワクワク感を支える、大きなものと言えるでしょう。

 

ロープウェイ探訪 昭和の希望を運んだ夢の乗り物!

ロープウェイ探訪 昭和の希望を運んだ夢の乗り物!

 

 

「花見の会」報道で面白い現象

内閣主催の「花見の会」の不正については、野党側の攻勢も強いのですが、それについての報道がメディア各社によって大きく差があることが分かってきました。

TBSはかなりの時間をかけて報道しているものの、その他のテレビ各社はほとんど扱っていないようです。

特にNHKはほとんど無視。天皇の墓参りの場面ばかり流しています。

日本テレビ系もあまり流していないようです。

しかし、昨日の「反社勢力の招待」が明らかになった問題はさすがに無視するわけにもいかずテレビニュースで報じました。

www.kkt.jpこれを、熊本の日テレ系テレビのKKTでは夕方のローカルニュース内で流したのですが、それを担当した若い男性アナウンサー(いかにもチンピラ)が最後に「このようなことにいつまでもこだわっているのはどうでしょうか」などと会社上層部の指示通りに言わされていたのが傑作でした。

 

税金を大量に投入した「桜を見る会」に、自分の後援会のメンバーを招くという公私混同、公金横領が些細な問題のように言うこと自体、とんでもない話なのですが、それだけこの問題が政権内では危機感をもって受け止められているということなのでしょう。

しかも、「反社勢力招待」って、これは誰が招待したのでしょうか。

野党の分析では安倍自身の事務所が関わっている可能性が強いとか。

 

つい先日、「反社勢力」の宴会に出た「闇営業」が問題となり、事実上解雇された芸人も居ましたが、政治家はそういうのは大丈夫なんでしょうか。

「本多勝一の日本論 ロシア、アメリカとの関係を問う」本多勝一著

本多勝一さんはかつて朝日新聞社記者として世界各地の取材をもとに、「戦場の村」や「南京事件」といった本を出版し、問題を提起し続けていました。

その後「週刊金曜日」という雑誌を出版し、その編集委員は今でも続けているようです。

しかし、その本多さんもこの本の出版時(2012年)で80歳を越えました。

新たな取材ということはもはや難しくなっていたのでしょうか。

本書は、「ロシアとの領土問題」「アメリカの日本支配」「マスコミとジャーナリズム」といった問題について、「週刊金曜日」誌上に発表した文章を主にまとめたものです。

 

ロシアとの領土問題については、その原点が第二次大戦集結時のソ連の不法占拠によるものであり、しかも日本の正当な領土とされるべき範囲は、政府が言うような北海道の一部であることが当然である歯舞・色丹は言うに及ばず、国後択捉といった南千島だけでなく千島列島すべてが含まれるというものです。

 

マスコミ問題では、いまだに「朝日新聞」を攻撃する右翼等が多いようですが、元朝日新聞記者であった著者から見ても現在の朝日新聞はもはやジャーナリズムの名に値しないようなものに変質してしまったということです。

ジャーナリズムとして批判的精神を見せられる新聞というものはもはや日本には存在しません。

かろうじてそれに近いのは、既に「赤旗」だけになってしまいました。

ただし、あくまでも赤旗日本共産党の機関紙ですので、ジャーナリズムと呼ぶわけには行かないということです。

新聞の記者に必要なのは「ルポ」を書くことですが、今ではテレビの取材チームの方がよほど現場に出かけており、現場に行こうともしないのが新聞記者だとか。

 

本多勝一の日本論―ロシア、アメリカとの関係を問う
 

 

 

大相撲の話、「かち上げ、張り手」は禁じ手か

どうでもいいような大相撲の話です。

日曜日で終わった九州場所は久々に横綱白鵬が優勝しました。

しかし、これまでもたびたび問題にされていた「張り手、かち上げ」を白鵬がまた使ったとして問題視する発言があります。

 

www.nikkei.com

特に「かち上げ」はプロレスの肘打ちのような技で、立ち会い時に放ち、相手がグラっとするほどの威力があるものです。

 

なお、いずれの技も「禁じ手」とされているものではなく、これまでにも使っている力士もいました。

かち上げ (相撲) - Wikipedia

 

相撲の技術解説の通説では、「かち上げ、張り手は自分の脇を開けてしまうのでそのスキをつかれてマワシを取らせてしまうのであまりよくない」というものです。

しかし、白鵬のそれはあまりにも威力が強すぎるために相手はそのような反撃をする間も無く負けてしまうことが多いようです。

 

これまでも横綱審議会や相撲協会の有力者から「横綱としては品格に欠ける行為でよろしくない」と文句が付き、白鵬も少し自粛していたようですが、さすがに体力も徐々に落ちてきたようで、勝つためには背に腹は変えられず今場所で数回使ってしまったようです。

 

しかし、別に禁じ手でもないのなら、その範囲内のことはやって何が悪いのか、よく分かりません。

できるものなら、白鵬の対戦相手も堂々と使って、かち上げの応酬、張り手の応酬でもやれば相当見ごたえのあるものになるかもしれません。

まあ、ボクシングやプロレスと変わらないということにもなりそうですが。

 

と、ここまで書いて思い当たりました。

「相撲はスポーツか」ということが問題となるべきところでした。

なんとなく、「スポーツ」と思っていたので、ルールは公正、という観念を持ってしまいましたが、そうでなければ別にどうでも勝手にしてくれというものです。

 

やはり「相撲は興行」なのでしょう。

奇しくも、上で挙げた「プロレス」も同様ですが、対戦を面白くするためなら「ハンデ戦」も「片方だけに禁じ手で得意技を封じる」のも、何でもありです。

場合によっては、体重差があったら鉄下駄で補正するとか、さらにその鉄下駄を手に持って殴り合いとか、そこまでやったらさらにプロレスでしょうか。

 

というわけで、論じるだけ無駄な話でした。

夢の話「空飛ぶ円盤が工場に墜落し大惨事」

普段の生活は事件は何もなく、毎日が平穏な隠居なのですが、夢の中では波乱万丈、大スペクタル危機一髪といったものです。

 

今日の夢は、「勤めている工場に空飛ぶ円盤が墜落し、大惨事になった」という、ほとんどありえない話です。(ただし、円盤でなく飛行機なら無いわけでは無いかも)

 

私はその工場(おそらく昔勤務していたところのような雰囲気です。)の工場長です。

これは現実とは全く違います。(実際は工場の課長止まり)

 

通常通りの仕事をしていたのですが、いきなり大音響と衝撃。

何かが工場内に墜落したようです。

本来ならば現場の状況をすぐに確認するべきなのですが、なぜか(というか、私の能力がその程度ということで)他の部署で停電や蒸気漏れなどのトラブルが一斉に起こったことで、それを一つずつ解決するように指示をしていきます。

 

徐々に墜落現場に近づいていくのですが、建物はすでに瓦礫の山。

そこにいたはずの従業員もどうなっているか分かりません。

 

夢の中では、このようなありえないほどの事故にもテキパキと対応しているようですが、かつての実際の自分は毎日の仕事でも何とかこなすのが精一杯、トラブルがあるとどうして良いのか分からずに右往左往していました。

 

しかし、このような夢も「ありえない」とも言えないのが現実かもしれません。

ニュースの画像でその辺り一面が瓦礫ばかりというのはよく目にします。

飛行機が住宅地に落ちて大惨事ということもありました。

夢よりももっとひどいことが起きるかもしれないのが今の地球です。