政府の中央防災会議が発表した南海トラフ地震による被害は、最新の試算でこれまでより「9万人も減った」ものの想定死者数が行方不明者を含めて23万人あまりとなりました。
www.nikkei.com「未曾有の大惨事」と言われた東日本大震災が死者行方不明者合わせて2万人あまりですから、その巨大さは大変なものでしょう。
それでも、建物の耐震化、津波避難施設建設などで少し被害者数を減らすことができたということですが、まだまだと言わざるを得ません。
南海トラフ巨大地震の発生頻度は、90年から150年に一度と言われています。
前回が1946年ですので、90年とすれば2036年ですが、150年なら2096年、まだ余裕がありそうですが、これはあくまでもこれまでの発生から計算しただけですので、次がいつかということは何も解らないということでしょう。
なお、上記の記事で「事前避難」という言葉があったので、まさかまだ「地震予知」に望みをかけているのかと思いましたが、実は南海トラフ地震は震源域が広く、一気に崩れる場合だけではなく、数日や数週間のズレがある場合もあり、片側だけが崩壊したときは反対側の地震発生も続けて起きる危険性が大きいということです。
ちょっと、記事の見出しとしては読者を惑わしてしまうようなものでしょう。
南海トラフと比べれば大きさは格段に下ですが、熊本県でも南部地方はまだ地震の危険性が大きいようです。
それが何時来るのか。30年以上先ならもう構わないのですが。