これまでも何度も起きた「金融危機」、なんとなく分かったような気になっているかもしれませんが、実際のところよくわからない。
しかし、その影響は確実に全世界の人全員に降り掛かってきます。
次に来る金融危機も、知っていたからと言って避けることはできないでしょうが、知らないまま被害を被るよりはマシかもしれません。
経済危機と言っても、その種類は多く、馴染みの少ないものもあります。
銀行危機、通貨危機、インフレ危機、財政危機、株価危機といった、経済そのものから発する危機があり、また地震や台風などの災害から影響される危機もあります。
その中でも、グローバル経済の進展から世界的な金融システムの不安が起きるようになり、そこで起きるグローバル金融危機というもののショックも大きなものとなっています。
リーマンショック以降に各国政府が行った政策では、非伝統的政策が取られました。
それは、「量的緩和政策」という日本やイギリス、アメリカでも取られた政策と、
「信用緩和政策」というアメリカで主に取られた政策があります。
信用緩和政策とは、中央銀行がリスクのある資産を購入するというものですが、これも結局は量的拡大につながるので、量的緩和と言えるそうです。
バブルの理論の紹介も詳細に描かれています。
有名なオランダの「チューリップ・バブル」から始まり、各国各時代にバブルが繰り返し起きていますが、いずれもその当時の人々はそれがバブルだとは気付いておらず、過ぎ去ってから気がつくそうです。
これを元FRB議長のグリーンスパンが言った言葉が「バブルは弾けて初めてバブルと分かる」だそうです。
七面鳥のエピソードが引かれていますが、誰かに飼われている七面鳥はその日までは美味しい餌を毎日与えられ非常に快適な日々と過ごしますが、今日が良かったから明日もあさってもずっと良い日が続くわけはありません。いつかは殺されて食べられる日がやってくるということです。
経済危機もこれまでが良かったからずっと良い日が続くということは無く、いつかは危機が来るということを忘れてはいけません。
今の小康状態はいつまで続くんでしょうか。