もしやと思っていたのですが、実際にトランプが大統領選を制してしまいました。
まあクリントン優勢の情勢分析と言ってもほんの数%でしかなく、アメリカも日本同様世論調査の精度は落ちている状況ですから、それほどの驚きはありませんでした。
しかし、それほどまでにアメリカの庶民の不満が強くなっていたということなんでしょうか。
1%の富裕層と99%の貧困層と言われますが、うまい具合にクリントンを1%側といったイメージ戦略が功を奏したのでしょう。
ただし、選挙中もほとんどがクリントンの個人攻撃ばかりで具体的な政策についてはほとんど語っていない彼のことですから、何をやるつもりなのかもわかりません。
99%の人々を納得させるような政策ができるはずもないのですから、期待があきらめと反発に変わるのも早い時期のことでしょう。
しかし、「トリック&イリュージョン」政策で国民を騙す腕を持つ同盟国日本の首脳が居るのですからそのやり口を教えてもらいに早々に来日も良いかもしれません。
まさか、メキシコ国境の壁やイスラム教徒の入国阻止、海外駐留米軍の経費請求などがすんなりとできるはずもないですから、政策の組み立てはこれからの勉強次第です。
しかし、これまでも政権担当経験豊富な共和党の主流派とも溝が深まっていますので、いまさら彼らに協力要請というわけに行くかどうかもわかりません。下手をすると素人ばかりの政権にもなり兼ねないところです。
報道の中で面白かったのは、「トランプは何を考えているか分からないと言われているが、本当は何も考えていない」という指摘でした。ずばりでしょう。
このまま政権担当ということにも行かないでしょうが、それまでにお勉強は進むのでしょうか。
海外の反応ではロシアや中国は大喜び、日本などの同盟国は茫然自失というところです。
ニュースには流れませんが、北朝鮮やイスラム国も喜んでいることでしょう。
今後の不安はありますが、一番の傑作は日本で明日にも予定されているTPP法案の国会での強行採決です。
トランプは就任したら直後にTPPは離脱と明言しています。日本が野党の反対も押し切り強行採決などしたら、民進党諸君の言うように世界の笑いものになりそうです。
これだけは面白い見ものになりそうです。
しばらくは経済関係は動揺が続くかもしれません。それも困ったものですが何もなくすべて継続というクリントン政権よりは何らかの変化はありそうです。