爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦国時代の終焉 ”北条の夢”と秀吉の天下統一」斎藤慎一著

歴史研究家で江戸東京博物館学芸員という著者ですが、「沼尻合戦」という戦争については調査を始めるまではほとんど知識がなかったそうです。まして、一般にはほとんど知られていることではないでしょう。しかし、調べ始めてみると数多くの資料が残っており…

「裁判員拒否のすすめ」伊佐千尋、生田暉雄編著

冤罪に関する著作で知られる作家の伊佐さんと弁護士の生田さん等が裁判員裁判について書かれたものです。裁判員裁判に関して最近の報道では、被害者の残酷な証拠写真で心身に障害を受けたという裁判員経験者の提訴があったとか、裁判員の量刑が求刑を上回る…

「生きるための科学常識」左巻健男監修 池田圭一・桑島幹編著

科学教育家として有名な左巻さんの本と思い図書館で借りてきましたが、監修のみのようで科学ライターの池田さん・桑島さんが著者のようです。 安全安心とは言いますが、それもコマーシャリズムに利用されるだけで本当の安全にはつながっていないものが多いよ…

「教科書が危ない 心のノートと公民・歴史」入江曜子著

作家の入江さんが2004年に書かれたものです。 いわゆる「つくる会」が「新しい歴史教科書」なるものを作って物議をかもし、さらにそれを採用するという学校も出て話題になった当時のものですが、歴史教科書は有名になったもののそれと同根の「新しい公民教科…

「本末転倒には騙されるな」池田清彦著

構造主義生物学者という池田さんが、「ウソの構造」を見抜くと書いた本です。かなりその点については怒り心頭に達するという風情ですが、あまり頭に血が上りすぎているとその対象が外れた場合はかなりイタイということにもなります。 2013年はじめの出版とい…