爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ハワイマウイ島山火事、警報サイレンが鳴らされなかったと非難の中、責任者が辞任

ハワイマウイ島の山火事では多くの死者が出ていまだに行方不明という人も数多いという大惨事になっています。

もっとも被害の大きかった町では非常警報のサイレンが鳴らされなかったとして当局への非難が続いています。

 

www.cnn.co.jp地元マウイ郡の危機管理のトップが辞任したということです。

 

この警報サイレンはニュースによっては「火災報知用」と書かれているものもありますが、どうやら主目的は津波発生の警報用ということで、上記記事には80基が設置されていたとあります。

おそらくサイレンの鳴らし方でこれは「津波発生」これは「火災」などと言う分け方はしていなかったと思われます。

警報サイレンを鳴らしても何かということが分からなければ住民も動きようもなかったように思います。

 

それにしても、何か不味いことが起きると責任者を辞任させるというのはどこの国にもあることなのでしょう。

それで少しでも批判の矛先を逸らそうということか。

北朝鮮や中国では処刑や投獄といったことにもなりそうで怖い話ですが、辞任で済んだだけアメリカはマシな方でしょうか。

その点、日本は本当の責任者は決して罪に問われることなく、現場の担当者ばかりに責任を押し付けるという美風?がはびこっているようです。

高級官僚なども相当のことをやってもほんの一時だけ職を離れるだけであっという間に他の部署に返り咲きます。

この点、中国の方がはるかにマシ?

外務大臣より上の人に及ぶかどうかは知りませんが。

 

「礼は庶人に下らず、刑は大夫に上らず」という言葉がありました。

「礼」という道徳は貴族階級以上のもので庶民には適用されず、「刑」は庶民を取り締まるためのもので、大夫以上の貴族には及ばないということです。

ただし、大夫以上はもしも取調の役人に捕まるようなことがあると末代までの不名誉となるということで、役人が来るというだけで自殺したと言われています。

中国ではその習慣が途絶えてしまったのかもしれませんが、日本では厳然として残っているようです。