FOOCOM.NETの専門家コラムで、管理栄養士で食品ジャーナリストである平川あずささんが、ガン診療拠点病院でご友人が体験した病院食の問題を取り上げました。
平川さんのご友人がガンとなり、拠点病院に入院し治療されたそうですが、かなり進行したということで治療も厳しいものだったようです。
しかし、それ以上に悪かったのが病院食の状況で、手術後の体力を付けなければいけない状態でも術後すぐの低栄養の食事がそのまま続けられてしまい、どんどんと体重が落ちてしまいました。
知識のない人なら、ガン治療の薬剤の副作用で痩せてしまったと思って納得するのでしょうが、平川さんは病院栄養士のご経験もお有りということで、食事内容がおかしいということはすぐに気付かれたようです。
また病院食の味のレベルが非常に低いのも問題で、ただでさえ食欲が落ちる状態に加えてとても食べる気がしない食事でさらに体力低下ということにもなってしまいます。
これを「入院患者のわがまま」と取り無視することではすまないように思います。
ご友人は主治医の心配も振り切り退院して自宅での療養、そして適切な食事をするようになって体重も回復しつつあるそうです。
ガン治療には医者の力が不可欠ですが、食事もきちんと考えなければ効果が薄れるのかもしれません。