栄養疫学の佐々木敏さんが書いている、HUFPOSTのブログですが、今回は「禁煙すると太る。そっちのほうが悪い?」という題です。
こういう話は昔からよく聞きますので、誰もが経験したり見聞きすることなのでしょう。
そして、「だから禁煙しない」という連中の言い訳にも使われます。
しかし、佐々木さんのデータはそれを完全に一蹴します。
多くの調査では実際に禁煙した人が太り、コレステロールや血圧も上昇するのは確かなことのようです。
しかし、それは「もともと喫煙していない人」と同程度になるということで、喫煙している人が喫煙していない人より痩せているのも間違いないことです。
しかし、その健康への影響が少々はあるとしても、喫煙による心筋梗塞等の発生率の低下という効果は大きなものがあり、禁煙で血圧やコレステロールが上昇した影響を完全に打ち消すほどであるということです。
なお、喫煙者と非喫煙者の比較では、食習慣へ与える影響も触れられています。
それによると、喫煙者は大豆食品などの副菜、果物、牛乳等の摂取量が少ないという結果が見られるそうです。
禁煙した場合にはこの食事の好みも変わるようで、それが体重増加の原因かもしれません。
そうなると、単に体重増加ということだけを捉えるだけでは不正確であり、食事内容の変化も起きている可能性はあります。
どうやら、喫煙者のやめられない口実がまた一つ消えたようです。