何度か引用している渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」の今週の記事に、アメリカのメキシコ料理チェーンで非常に伸びていた「チポトレ(Chipotle Mexican Grill)」という店で食中毒事件が相次いでいるということが載っています。
http://food.kenji.ne.jp/review/review841.html
チポトレは日本にはまだ出店していないようですが、アメリカではかなりの人気があったようです。「安心?!食べ物情報」やその元ネタの畝山さんの記事によると、
チポトレは「抗生物質フリー」や「ホルモンフリー」、オーガニックの地元食材使用といった宣伝で伸びてきたということで、そのようなイメージアップ戦略の下で肝心の衛生管理がなっていなかったということのようです。
抗生物質使用禁止や、遺伝子組み換え食品不使用といった行為は派手に行っていましたが、サルモネラ、病原性大腸菌、ノロウイルスの食中毒事件を続々と起こしてしまい、
集団訴訟も起こされたとか。
こういった宣伝過剰の企業は日本にも良く見かけられるようです。そのようなイメージ作りを信じて踊らされる消費者も多いのでしょう。
しかし、食品の危険性で最も大きいものは言うまでもなく病原菌による汚染であることは間違いありません。
その基本は事業者側が常に意識する必要がありますが、消費者側も留意しておきたいことです。