爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

円安を怖れるお笑い

アメリカ経済への期待感からか円安がまた急に進行し、これまで円安に動いても貿易輸出額が大して増えず輸入の額ばかりが増加して赤字が増えたといって、それがさらに拡大すると問題視する向きがあるようです。

ここにきて、そう言うか。
アホじゃなかろうか。

そもそも円安誘導したのは、輸出産業に利するためという口実だったのですが、実は実質の輸出額を増やすというよりはそれを期待させて株価を吊り上げるだけが目的だったのでは。
そして、それで儲けた投資家だけに好況感を持たせて、それが全国に行き渡っていくような幻想を持たせたのでは。

これがアベノミクスの全貌であり、それ以外の中味はほとんどありません。

そもそも円安になろうがすでにそれで輸出額が増えるような経済構造ではなくなっていたのは明らかだったのでしょう。それにひきかえ、原発停止という事件が無かったと仮定しても、輸入する原油や天然ガス、その他の原材料が値上がりすれば赤字が拡大するのも確かだったはずで、これを知らなかったような振りをいまさらされても取り返しがつきません。

そろそろ幻想から覚めてはいかが。