爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「私が見た、”韓国歴史ドラマ”の舞台と今」蓮池薫著

著者の名前を確認せずに表題だけ見て図書館で借りてきて、気がついてみれば蓮池さんの本でした。
韓国のテレビドラマはかなりたくさん入ってきていて、いろいろと見てはいますが、さすがに北朝鮮のものは見ることはできません。蓮池さんはそのどちらにも通じているようで、しかも両者に加え日本の内情も判っているので的確な判断ができているものと思います。また、文章も非常にわかりやすく書かれています。

朝鮮半島三国時代についてみれば、北朝鮮では圧倒的に高句麗の評価が高く新羅については否定的であるというのは知らなかったことです。まあちょっと考えれば当然ですが。韓国においてはやはり統一を果たしたと言うことで新羅が伝統的に評価されてきたようですが、高句麗人気が上がってきているようです。

しかし、高句麗の建国年代を早めたり、李朝朝鮮はまったく評価されなかったりと、政治的な見方優先の歴史評価が露骨と言うのは確かなようです。