爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

駅伝シーズン一段落

箱根の駅伝終了で今シーズンもだいたい一段落したようです。
それにしても社会人から大学高校中学まで、駅伝の人気というものはすごいものです。その割りに陸上競技の世界レベルからは離れる一方なのはどうしたことでしょうか。
社会人も大学も高校も(さすがに中学には居ないようですが)外国人の出走には枠を設けることでなんとか競技を保っていますが、全員ケニア人のケニア高校などというものが出てきたらまったく勝負にもならないのは明らかです。
身体の機能自体に相当違いがあるようで、もともと日本人などには向いていないスポーツ分野なのかもしれません。

箱根駅伝では今年は初優勝校が出たのですが、(それにしてもほとんどが区間賞という圧倒的な勝利で、かえって「これまで何で勝てなかったの」という疑問がわいてきます)勝負内容から見るとまたも「山登りで勝負あり」でした。柏原が出てきた東洋大のときもそうでしたが、数十秒単位で作ってきた貯金も5区山登りであっという間に逆転です。まるで、テレビのバラエティクイズ番組でそれまでは1問10点で重ねてきた得点を、「最後の問題は1問100点、一挙逆転のチャンスです」と言われたようなもので、確かに最後に山を作るのには良いのでしょうが、それまでの番組はいったいなんだったのという疑問を抱きます。

これはあのコースの特殊性で、あまりにも急な坂がコースになっているからなのでしょうが、他のコースとの平衡を取るならあの区は2つか3つに分けてせいぜい10km未満にすればまだこれほどまでの影響はないかもしれません。
どこの学校でも勝負は5区というのは分かっていますので、才能を見出された選手は山登り専用に育成されるのでしょう。(その結果か、「山の神さま」はその後平地では大した業績も残せていないようです)その陰には育成し損なって消えていった選手も多いのではないかと思います。

勝負だけにこだわるようなコースにいつまでもしがみついているのはどんなものでしょう。選手の成長にも大きな影を落としているように思いますが。