爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

日銀がマイナス金利 いつまで続ける悪あがき

昨日、日銀がマイナス金利を導入というニュースが流れ驚きました。

それとともに、いよいよあの総裁も追いつめられてとの思いを強めました。あと少しです。

 

マイナス金利については先日に賀茂川耕助さんのブログで取り上げられ、それとともにゲゼルの減価貨幣と関連して述べられていたので少し調べていましたが、現実になるとは思っていませんでした。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1136 マイナス金利 - 爽風上々のブログ

 

日銀の内部でもこのよな政策をとっても効果は期待できないとして反対意見が多かったようです。それはそうでしょう。

減価貨幣で強制的にインフレ導入というのは善悪はともかく効果は間違いなくあるでしょうが、このマイナス金利とは単に銀行から日銀への預け入れを不利にするということで、融資や投資に振り向けさせる(できたらいいな程度)だけのものですから、ほとんど効果もないでしょう。

それでもこれを受けてニューヨーク株式は上がったというのですから、金融関係者というのもレベルの低いということが良くわかります。

 

どのような手段をとってみても、もはやアベノミクスという幻想は続かないことが明らかです。

ニコニコチャンネルのThe Journal で高野孟(たかの・はじめ)さんが書いているように、「崩壊したアベノミクスから理論的教組も逃げ出した」という記事にありますが、もはや海外のマスコミでもアベノミクスの失敗は明らかであるという論調となっている他、インフレターゲット論の教組(教祖でしょうね)のポール・クリーグマンも日本ではその政策は失敗したとする言い訳論文を書いているそうです。

 

政府や日銀がこのような悪あがきを続ける限り、さらに日本の財政や経済に対しての悪影響が広がるばかりです。賢明な有権者の皆さん(というものが居るならですが)はくれぐれも早く気づいてほしいものです。

アベノミクスは「まだ効果を上げていない」のではなく、「元々効果など上がる可能性のなかったものだ」ということを。