爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「勉強のチカラ!」斎藤孝著

教育学が専門で明治大学文学部の教授であり、小学生の塾も開講している斎藤さんが学校での勉強をすることがいかに役に立つかということを解説されている本です。
前に述べた尾木先生の著書での現在の受験勉強が役に立たないという主張とは反対のようですが、双方とも一面の真実があるというところでしょうか。
学校の勉強というものは、その内容が直接将来の社会生活に使えるというものはかえって少ないようですが、それを理解し記憶していくことで頭脳の訓練になり、役に立つというのが斎藤先生の主張だと思います。
それは事実だと感じますが、社会全体としてどういう教育をするべきかという視点は必要なものでしょう。