爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

行ったことのある都道府県 石川県

石川県も住んだことのある県です。
会社勤めも最後が見え出した6年前に石川県に出向と言う話が来ました。その時の勤務もほとんど窓際業務になっており居づらいムードになっていたこともあり、また最長で3年間と期限も決まっていたために行ってみようかと思い受けたのですが、今思えば失敗でした。
国からの補助金事業のコーディネータ役ということでしたが、そもそもあまり人付き合いの良い方ではなく、工場や研究所などでほとんど人に会わずに仕事をしてきたような自分にはまったく不向きな部門でした。

行ったのは7月でそこからの夏場は熊本などとは大違い、爽やかな気候で過ごしやすく良かったと喜んでいたらすぐに北陸の冬へ。ある時点からはほとんど太陽が顔を出さず雪が降り続くという初めての雪国体験でした。
金沢は東北や北海道とは違い最低気温がひどく下がるということはなく、せいぜい−5度程度なのですが、昼間もそこからほとんど上がらず最高気温が3度くらいと言う日が続きました。しかも湿度が高く芯から冷える感じで身体もあちこちが傷んできました。
道路は雪が降っても除雪車が走り回ってどけてくれるのですが、車を駐車場から出すまでのところは自分でなんとかしなければならず、その雪かきでも腕や足腰が痛みました。
最後の年の冬には車を修理に出すために1週間ほど歩いて通ったのですが、猛吹雪の中を歩いて街中でもホワイトアウト状態というすごい目にも遇いました。よく遭難しなかった。

辛い日々ではありましたが、初めての北陸でいろいろときれいな風景も見てきました。小松からの白山は堂々としてきれいなものでしたし、金沢の県庁ビルの上階から見る立山連峰も見ごたえがありました。しかし、その中でいちばん心に残った風景は、一度だけ熊本から家内が遊びに来た時に連れて行った獅子吼高原の上から見た加賀平野とそこに飛び回るパラグライダーの光景でした。冬以外は良いんだけれどな。